ピンポーン その2
2008年 07月 20日
奥さんも起きてきました。
ピンポーン…。
奥:「(`ω´;)ピンポン鳴ってるよね?」
僕:「(; ̄Д ̄)う、うむ。」
奥:「(`ω´;)誰か来てるけど、出ないの?」
僕:「(; ̄Д ̄)だって誰もいないもの。」
奥:「(`ω´;)え…?そうなの?」
そんなことを話している間にも、
ピンポーン…。
玄関と居間の間にはくもりガラスが張ってあります。
少なくてもそのくもりガラスを通してみた感じでは、
ひとの気配は全くありません。
もちろんモニターの映像にも何も映っていません。
ピンポーン…。
くもりガラスにも人影は映っていない。
モニターにも映っていない。
でもインターホンは鳴り続ける。
これから導き出される答えは、機械の故障しかありえません。
もしくは、モニターの死角かつ居間からのくもりガラスにも映らない死角に
身をひそめつつ極めて不自然な体勢でインターホンを押す変なひと。
すぐにでも外へ出て確かめたいところですが、
後者だった場合、極めて危険な人物ということで、
うかつに出るのはちょっとヤバイ。
おびえる奥さんを横目に、僕はくもりガラスと
モニターを交互ににらみつけます。
不自然な箇所を探すんだ…!
しばらくにらんでいると、鳴り止みました。
なんだったんだ、今のは!?
奥:「(`ω´;)ねぇねぇ、ちょっと!何!?今の何!?」
僕:「(; ̄Д ̄)イタズラにしては悪質過ぎる…。」
奥:「(`ω´;)でも、砂利を踏む音も何もしないし…。」
僕:「(; ̄Д ̄)うん…。」
奥:「(`ω´;)でも、ピリカは吠えてるよ?」
僕:「(; ̄Д ̄)もう一度モニターつけてみるか。」
そう言って、僕がモニターのボタンを押して、
外の様子を映し出した瞬間。
ピンポーン…。
((((゚Д゚;))))いやァァぁー!!!
僕が外を見た瞬間に向こう側もそれに反応するように押した!?
やっぱり、誰かいる!?
しかもその後狂ったように何度も鳴り続けます。
固まる僕ら。
吠え続けるピリカ。
暗闇の中、しばらく呆然と立っているとまた鳴り止みました。
冷静に。
落ち着いて。
今一番困るのは、招かれざる悪意ある侵入者。
僕が家族を守らねば。
奥さんが、モップを持ってきました(笑)。
(まあ、このときは笑い事じゃなかったですが…)
とりあえずそれを受け取ってくもりガラスを見つめます。
やはりひとの気配は全くしません。
向こうもこちらの様子を伺っているのか!?
とりあえず居間の電気をつけて明るくします。
身構えるように様子を伺うのですが、
全く動きがありません。
去った?
(つづく)