モニターに映るモノ 前編
2007年 12月 28日
季節はずれですが。
『監視カメラだけに映るモノ』って怪談ではありがちですよね。
僕も聞いたことがあります。
これは友だちから聞いたお話なんですが、
舞台は札幌のススキノに近い場所にある某ファーストフード店。
ひとが多い場所ですから昼だけではなく夜中まで
お客が出入りするとてもにぎわっている店舗。
ある日の深夜、もう閉店時間となったとき、
店員は店内の様子を監視カメラでチェックしました。
だって、もう閉店時間ですからお客さんがいたら
お帰りいただかねばなりません。
その店は2階にもフロアがあるんですが、
1階にいた店員は監視カメラに映る一人の男を確認しました。
「あ、ひとり残ってたか…。」
監視カメラの映像なので鮮明ではありませんでしたが、
その男は、2階フロアの椅子に腰掛けていました。
目の前にはハンバーガーもトレイもなく、ただ座ってるという様子。
「閉店ですって伝えに行かないと…」
そう思っていると、同僚がカメラに映りました。
「あ、よかった。あいつが言ってくれるだろ。」
ほっとしてカメラを見ていると、
その同僚はその男何も言わず黙々とテーブルを拭いています。
気がきかないなぁ、と思い、戻ってきた同僚に言いました。
店員:「おい、何で2階のお客さんに何も言わないんだよ。」
同僚の店員:「え?」
店:「もう店終わりだろ。だからお前2階かたづけにいったんじゃないのかよ。」
同:「そうだけど?」
店:「じゃあ、2階にいたひとに何か言ってくればいいだろって言ってんの。
もう食べてないみたいだしさ。」
同:「何言ってるんだ、おまえ?」
店:「だーかーらー!」
同:「2階には誰もいなかったぜ?」
店:「え…っ?だって…ホラ…」
店員が指差すモニタには確かに男の姿が…。
そして二人で2階へ行ってみるとやはりそこには誰もいないのです。
出口は他にないというのに。
とまぁ、こんな感じのお話。
これは僕の友人がバイト先から仕入れてきたお話。
ホントかウソかはおいといて、怖いですねぇ。
というわけで、似たような話ではあるんですが、
実際、僕の身の回りで起きた事件があるんです。
でも前座が長すぎたので、
メインの話はまた明日にでも。