ジョジョの奇妙な講演 レポート編 その2
2007年 11月 06日
会場にはスクリーンが設置され、
それに手書きの説明を映しながら
「売れるマンガの描き方」というテーマで
1時間ほど講演が行なわれました。
以下、僕が覚えてる限りで要約&抜粋。
売れるマンガってのは簡単です。
売れるような描き方ってのがあってその通り描けばいいんです。
でも、売れる描き方ばかりしていると、
そのマンガは暴走してしまう。
だからと言って売れる描き方から外れすぎてしまっても、いけない。
独特すぎてしまうと読者がついてこないんです。
マンガは読まれないと意味がないですから。
この辺が岸部露伴っぽい(笑)。
暴走するマンガについて具体的な例は示さなかったんですが、
恐らく、ジャンプのバトルマンガにありがちな
どんどん強いヤツが出てきて強さのインフレを起こして
最終的にはグダグダになってしまうものを示しているのかもしれません。
暴走をしないためにも、地図が必要。
売れるマンガの地図を持っていないと暴走します。
わかっててその地図を外れるのはいいんです。
地図があれば戻っても来られますし。
でも地図を知らないと暴走するんです。
地図というのはストーリーとキャラクター、絵、そしてテーマ。
キャラクターは主人公、そして悪役。
それらは白と黒なんです。
そして主人公はバカじゃダメなんです。
こうすれば逃げられるのに、なぜそうしないんだ、とか
読者に思わせるようじゃダメなんです。
ちゃんと読者に共感してもらえるような行動が必要なんです。
ストーリーはいわゆる起承転結。
結・起・承・転とかの手法もありえますけど、
これも基本がわかってそうするのはOK。
また、起の中など、それぞれの中でも
更に起承転結をさせるのもいいです。
絵というのは、離れたところから見ても
あのひとの絵だってわかるかどうかが大事なんです。
例えば電車の広告とか見てて、
あ、ワンピースだってわかる。
あれがいいんです。
僕はそれを目指して描いてるんです。
もう十分その域に達してると思いますよ、先生!
あと、作品のテーマ。
つまり何を言いたいかってことです。
でも、読者に説教してはいけません。
最後に主人公にセリフとして言わせるとかもやめた方がいいです。
作品の中に内包させておくんです。
読めばわかるようにするべきなんです。
新人のマンガ選考してても、以上のことをしてないと大体落ちます。
というわけで、今まで話したことを実際にマンガに反映させたものを
例を見ながら説明します。
自画自賛ってわけじゃあないんですけど、僕の作品を使って説明します。
そう言って取り出したのは、生原稿。
もう岸部露伴のウチに来た康一くんとかの気分。
そうしてスクリーンに映し出された絵。
ズギュゥゥゥン!
そんな音がしたと思えたくらい衝撃を受けました。
大画面で映し出される原稿は表現できないほどの迫力。
もしかすると身体が本になっていたのかもしれません。
でも、帰ってきて量ってみても体重が減ってなかったのは、
僕の人生が間田のように、先生にネタとしてみなされなかったのか、
はたまたその夜に暴飲暴食したからなのか(笑)。
では、1コマごと読み進めながら説明していきます。
なんと、荒木先生自らが読んでくれる!
その後、セリフなども荒木先生が読みながら、
このコマとセリフはさっきの地図で言うところのココ、
この絵はさっきの話のアレ、というように
わかりやすく丁寧に説明してくれました。
そこにシビれる、あこがれるゥ!!
(つづく)

