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オタクリーマン“DiO”の奇妙な日常


by dio-w21
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ハヌマーン

ハヌマーン_e0046214_1240185.jpg

今日ちょっとあのムダ知識番組『トリビアの泉』に投稿しました。
投稿したムダ知識は「太陽を説得したウルトラマンがいる」です。
以前、投稿したもののおそらく採用されなかったであろうネタも
いくつかありますのでそれはまた今度紹介します。
ちなみに、今回は長文です。失敬。

これは、ずーっと昔、僕が物心がつくかつかないかというほど遠い昔。
親戚のうちに遊びに行っていた僕が
TVで見てあまりの衝撃に忘れられない作品として
心に刻み込まれたものです。
さすがに僕も幼すぎて記憶がおぼろげですので、
ネットで調べた資料で補完してお話します。

ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団
1974年に円谷プロ、タイのチャイヨーフィルムが製作したもので、
日本公開1979年となっています。
つまり僕が見たのはおそらくまさにこの1979年でしょう。
僕は3,4歳ですので記憶がおぼろげでも無理からぬことです。
むしろ覚えてる自分に驚愕。
っていうか、よほど衝撃だったのでしょうな。(笑)

舞台は干ばつに苦しむタイ。
主人公の少年は仏像泥棒を捕まえようとして頭を打ち抜かれて死亡。
哀れに思ったウルトラの母はその少年に猿神ハヌマーンの魂を与え、
少年はハヌマーンとして蘇ります。
しかし、その姿は禍々しくとてもウルトラマンとは思えない醜悪さ。
身体は白いのですが、基本的には現地で祀られている仏像そのまま。
顔はぎょろりとした猿っぽい仮面。
もうとにかく正義の味方とは思えません。
動きもヘンでよく踊る上に、飛ぶ姿もなんとも形容しがたいポーズで、
両腕を上げて膝を曲げてひざまずくようなポーズ。
僕はこのポーズをよく真似して遊んでました。

ウルトラマンとして蘇った少年がまずすることは
干ばつから住民を救うことではなく、仏像泥棒を懲らしめること。
その懲らしめ方はとても正義の味方とは思えません。
悪人達を容赦なく踏み潰し、握り潰します。
御仏の慈悲なんてカケラもございません。

「仏様を大事にしないやつは、死ぬべきなんだ!!」

こんなウルトラマンはイヤだ。
ウルトラマンだったら何をしても許されるのか!?

その後地球に近づき過ぎた太陽を説得に向かいます。
太陽のおっさんに
「頼むから離れてくれ。」
と説得。太陽のおっさんも
「そうしよう。」
と快諾。もう何が何やらわかりません。

その頃、仏様を信じない科学者が降雨ミサイルを発射。
ミサイルの衝撃等で結果的に怪獣が何体も出てきてしまいます。
さすがのハヌマーンも1対多では形成不利。
そこへウルトラマン兄弟たちが終結。
正義の味方とは思えない勢いで怪獣たちをボコボコにリンチ。
腕を切断したり皮を剥いだりでやりたい放題。

その後、続編が作られたそうですが
(さすがにそれは見たことありませんが)
その続編はウルトラマンではなく仮面ライダーと競演したらしいです。
タイの人の懐の広さにはもうびっくりです。

そもそもこの作品には仏教思想が根底にあり、
ウルトラマン=仏様という図式もあったりしてもうめちゃくちゃです。
しかも、悪人には一切の慈悲無用というあたりが
お国柄を感じさせます。悪人がかわいそうな位ボコられるし。
っつーか残酷過ぎだろ・・・。やりすぎだろうそれは、みたいな。

噂によりますと、円谷プロが出しているオフィシャルの
ウルトラ兄弟のリストから完全に排除されており、
作品自体が「なかったこと」にされてるらしいです。

(´ω`;)まあ、そりゃそうかもね。
こんなウルトラマン見たら子供は泣いちゃうぞ。

僕は面白がって見てたけどな!Σd(゚∀゚)
でも、主人公の少年が頭を打ち抜かれるシーン、
悪人が握りつぶされるシーン、
ハヌマーンがヘンな飛び方をするシーンは
特に鮮明に覚えていますので、
さすがの僕も衝撃を受けたのでしょうなあ。

参考のリンク張らせていただきました。
ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団
「仏様は見ている!! ウルトラマンinタイ!!」
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by dio-w21 | 2004-06-02 12:32 | コラム系雑記 | Comments(0)