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オタクリーマン“DiO”の奇妙な日常


by dio-w21
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父さんとふたりで その2

昨日のつづき。
忘れられない父さんとの旅。

これも“旅”というものでもないです。
というのも、僕は大学に入る前浪人をしています。
そのときに札幌の予備校に通うべく寮に入ったことがあります。
僕にとっては初めて親元から離れて暮らした経験です。

あれも確か夏の日。

いつも仕事で忙しい父さんが、
なぜかひとりだけで札幌へ僕の顔を見に来ました。
親元を離れてひとりで勉強する、という環境を
やはり心配してくれていたのだと思います。

その日は寮に外泊届を出して父さんと泊まりました。
札幌市内の某ホテルです。

その日は外で食事をしました。
しばらく寮でのおいしいとは言いにくいご飯ばかりだった僕には
ものすごいごちそうだった気がします。

二人で大浴場に入って話もしました。

部屋は二人別々に取っていたのですが、
夜中に父さんが枕を持って僕の部屋に一緒に寝よう、とやってきました。

次の日、父さんが帰ります。
札幌駅から電車に乗って空港へ。
僕は札幌駅の隣の駅まで乗ります。
父さんの行く空港方面とは逆方向です。

僕の方が電車が早く来たので、電車に乗りました。
電車の中とホームの側で、開いた扉をはさんで向かい合います。

父:「身体に気をつけてな。」

僕:「うん。」

何だか胸がいっぱいで何を話していいかわかりません。
父さんも同じ気持ちだったのでしょうか。
父さんも口数が少なくてただ二人で向かい合ってるだけ。

プルルルルルル…

電車が出ます。
すると父さんがひとこと。

父:「…がんばれ。」

扉が閉まります。

動き出す電車。

少し寂しげに父さんが微笑んでいます。
その姿は徐々に離れていき、見えなくなっていきます。

僕はそのまま外をぼぅっと見ていました。
なぜだか涙が出てきました。

寂しいのか。(家族からひとり離れて。)

情けないのか。(今の浪人という環境が。)

ありがたいのか。(予備校はお金がかかりますよ。寮ですし。)

いろんなキモチが入り混じってとにかく泣きました。電車の中で。

そんなキレイな思い出。







…だと僕はずっと思っていたんですが、実は裏で別な事情があったのです。



大学を卒業して地元で就職して実家へ帰ってきた僕は、
ある時、今の話を父さんにしてみたのです。
すると、父さんは

父:「あー、あん時な。枕持っておまえの部屋に行ったろう?」

僕:「うんうん。」

父:「実はな、部屋でさ。…見たんだよ。

僕:「(゚Д゚;) え?」

父:「 見たの。 

僕:「(゚Д゚;) ぇえ!?

父:「いやサ、寝ようと思って電気消すだろ。
  そしたら何か寝苦しいのサ。
  ふとベッドの横を見るとな、座ってるんだよ。
  ちょっと離れて女の人らしきモノが。
  髪が長くて顔にかぶさっててよく見えないの。

  おかしい、と思ってそばにあるメガネをつかもうとするんだけど
  なぜだかつかめない。メガネに届かないんだ。
  何とか電気を点けてみると、誰もいない。
  やっぱり気のせいかと思って電気を消すとな、いるんだ。そこに
  
  何度やっても現れてすごい怖くてな。
  お前の部屋に行ったんだよ。」

僕:「だって、あの時何も言わなかったじゃん!」

父:「いやぁ、だってお前一人で寮にいるだろ。
  怖がらせたらいけないと思ってさ。黙ってた。」

(゚Д゚;) かわいい息子と寝たかったわけじゃなかったのかYO!

ちなみに父さんは霊感ゼロのひと。
後にも先にもこの類の体験はこれだけだそうな。

それにしてもこの話を聞いたら、
途端に僕のキレイな思い出がひとつ崩れました。(笑)

余談ですが、母さんが言うには、ときどき父さんは夜に突然うなされて
いきなりお経を唱えだしたりするそうな。

父:「( ̄▽ ̄)いやぁ、ばぁ様にな。寝てるときに怖い目にあったら
  お経を唱えろって言われたからな。きっとそうなんだろ。」

父さんは起きるとそのことを全く覚えていないそうですが、
きっとその時は夢の中(?)で何かしら怖い目にあってるんでしょうな。(笑)
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by dio-w21 | 2006-03-17 20:14 | 少し不思議なor怖いお話 | Comments(0)