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オタクリーマン“DiO”の奇妙な日常


by dio-w21
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悲しみのキン肉マン

ウチの母さんはマンガとゲームとかに理解がなく、
僕も子供のときから衝突を繰り返してきました。

ファミコンも小学5年のときにやっと買ってもらいましたが、
中学の最初の頃には強制的に売却させられた思い出もあります。

僕はマンガもゲームも一般のひとよりも好きです。
ってかオタクと言われる人種だと自分で思ってます。
他の子よりオタクっぽかったから禁止されたのか、
禁止された抑圧からよりマニアな方向へ育ったのか
わかりませんけど、とにかくオタク系。

中学生だったある日、起こった事件。

当時僕が最も愛していたマンガ『キン肉マン』。
それがどこにもありません。
1冊や2冊じゃなくて30冊以上ごっそりと。

僕:「母さん、キン肉マンどこにもないんだけど。」

母:「捨てたわ。(きっぱり)」

いやー、キレました。
ものすごいケンカしました。
後にも先にも両親に対してあれほどの剣幕で
怒ったことはこれだけだと思います。

そしてこの前実家へ行った時、ひょんなことからこの話になりまして

僕:「いやーあの時はさすがの僕も怒ったね。」

母:「そうだったかしらね。」

僕:「だってすんごい大事にしてたのにサ。
  何も言わずに捨てるんだもの。」

母:「あー、あれね。実は捨ててないのよ。

僕:「(゚Д゚;) は!?」

母:「実はね、物置にしまっただけなの。」

僕:「(゚Д゚;) ぇえ!?」

つまり、マンガにうつつを抜かす僕を見て
マンガを捨てたということにして
ダンボールに詰めて物置にしまっただけだというのです。
僕とものすごくケンカをしてしまったがために、
実は捨ててないと言えなくなってしまったようなのです。
そしていつかカミングアウトしようと思いつつ
何年もの月日が経ってしまったというわけです。

僕:「(゚Д゚;) 実は捨ててないって!?
  じゃあ、それからどうしたの!?」

母:「ン~、ずっと忘れちゃってたし。
  まだ物置にあるんじゃないかしら。」

マジすか!?

さっそく物置の奥の奥まで探したらありました。
ものすごーく埃をかぶった一個のダンボール。

中を見るとありました。
キン肉マン。
10数年の時を超え、今再び僕の前に。

喜んだのもつかの間。
手に取った瞬間、本からまさに砂のように埃がズザーと落ちます。
湿気も多い場所なので弓のように曲がってしまったものばかり…。

ああ、これなら『捨てた』ってことにしておいてもらった方がよかった。
こんな姿になってるなんて知らない方がよかった。(泣)

母さんも意地っ張りだなぁ。
そういうところ、僕も似てるかもしれませんけど。(笑)
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by dio-w21 | 2006-01-10 18:22 | 家族 | Comments(0)