悲しみのキン肉マン
2006年 01月 10日
僕も子供のときから衝突を繰り返してきました。
ファミコンも小学5年のときにやっと買ってもらいましたが、
中学の最初の頃には強制的に売却させられた思い出もあります。
僕はマンガもゲームも一般のひとよりも好きです。
ってかオタクと言われる人種だと自分で思ってます。
他の子よりオタクっぽかったから禁止されたのか、
禁止された抑圧からよりマニアな方向へ育ったのか
わかりませんけど、とにかくオタク系。
中学生だったある日、起こった事件。
当時僕が最も愛していたマンガ『キン肉マン』。
それがどこにもありません。
1冊や2冊じゃなくて30冊以上ごっそりと。
僕:「母さん、キン肉マンどこにもないんだけど。」
母:「捨てたわ。(きっぱり)」
いやー、キレました。
ものすごいケンカしました。
後にも先にも両親に対してあれほどの剣幕で
怒ったことはこれだけだと思います。
そしてこの前実家へ行った時、ひょんなことからこの話になりまして
僕:「いやーあの時はさすがの僕も怒ったね。」
母:「そうだったかしらね。」
僕:「だってすんごい大事にしてたのにサ。
何も言わずに捨てるんだもの。」
母:「あー、あれね。実は捨ててないのよ。」
僕:「(゚Д゚;) は!?」
母:「実はね、物置にしまっただけなの。」
僕:「(゚Д゚;) ぇえ!?」
つまり、マンガにうつつを抜かす僕を見て
マンガを捨てたということにして
ダンボールに詰めて物置にしまっただけだというのです。
僕とものすごくケンカをしてしまったがために、
実は捨ててないと言えなくなってしまったようなのです。
そしていつかカミングアウトしようと思いつつ
何年もの月日が経ってしまったというわけです。
僕:「(゚Д゚;) 実は捨ててないって!?
じゃあ、それからどうしたの!?」
母:「ン~、ずっと忘れちゃってたし。
まだ物置にあるんじゃないかしら。」
マジすか!?
さっそく物置の奥の奥まで探したらありました。
ものすごーく埃をかぶった一個のダンボール。
中を見るとありました。
キン肉マン。
10数年の時を超え、今再び僕の前に。
喜んだのもつかの間。
手に取った瞬間、本からまさに砂のように埃がズザーと落ちます。
湿気も多い場所なので弓のように曲がってしまったものばかり…。
ああ、これなら『捨てた』ってことにしておいてもらった方がよかった。
こんな姿になってるなんて知らない方がよかった。(泣)
母さんも意地っ張りだなぁ。
そういうところ、僕も似てるかもしれませんけど。(笑)