ジョジョリオン 第8話 東方大弥の異常な愛情[1]
2012年 01月 20日
命令はしない。だが忠告はしよう。
ネタバレがイヤな方はお引取り願おうッ。君には向いていない。
(前回 ジョジョリオン 第7話 東方家の人々)
第8話の題名は、東方大弥の異常な愛情[1]。
ミザリーなどの恐怖映画を思い起こさせるネーミング。
荒木先生はこの手の映画が好きなはずなので、
ある意味、かなりお得意な感じのお話になりそう。
ちなみに僕が今まで見た映画で一番怖かったのはミザリー。
もう二度と見たくない!ってくらいに。
ゾンビだの怪物だのがギャーン!って出てくる映画よりも、
ああいう日常生活に潜むような恐怖の方がよほど質が高い。
見た当時の中学生だった僕に多大なるトラウマを残しました(笑)。
さて、前回の第7話の最後で謎のケガをした東方大弥。
慌てる定助ですが、その脳裏に浮かぶあのマーク。
なぜこんなときに!?
不思議に感じつつも、ふと気がつくと大弥の傷が治っている。
大弥は話します。
「公正さこそルール」。
「ルールこそパワー」。
すると、定助の目の中から何かが出てきます。
出てきたものはチェスの駒?
しかし、そのチェスの駒の一部に球体が。
そしてその球体の中には、先ほども定助の脳裏に浮かんだあのマークが。
チェス盤に並べられた他の駒もよく見ると
猫や自転車など何かが入っているように見えます。
しかし、定助にはそれが何だったのか既に思い出せなくなっています。
先ほどまで脳裏に浮かんでいたあのマーク。
それが既に何かわからなくなっている。
異常な事態です。
大弥は「公正さ」こそルール、だからフェアにハッキリ説明します。
自分は「スタンド」という特殊能力を持っている。
やはり、大弥はスタンド使いだったッ。
この分だと他の家族もフツーの人間ではなさそうです。
その能力は、やはり例の『壁の目』によって発現したものらしい。
あの『壁の目』は、悪魔の手のひらや弓矢のような役割を持っているようです。
そして、定助がスタンド能力を持っていることも知っています。
「聞いているわよン」と言っているけど、誰から?
せいぜい康穂ぐらいしか定助がスタンド能力を持っていることは知らないような気がします。
やはりあの東方の父親は何か事情を知っている?
大弥のスタンドは、『カリフォルニア・キング・ベッド』。
人の記憶をひとつ奪う能力。
第6部のジェイル・ハウス・ロックも記憶を操作する能力でしたが、
記憶系を攻撃するスタンド能力はたちが悪い。
定助、ピンチ。
大弥は話します。
幸せっていうのは、思い出を誰かと共有すること。
これは、僕個人としては大いに同感、というか
常日頃似たことを感じていました。
だからこそ「友人」や「結婚」にも意味や価値があると思っています。
大弥はその思い出を共有するために、
その大事な人の記憶をコレクションする。
それが幸せであり目的。
さすが、ジョジョの登場人物らしい屈折っぷり。
ミザリーに出てきたあの人物のように、その思いはどこか間違っている。
つーか、そもそも奪ってるんだから共有じゃないような(笑)。
能力で奪われた記憶は、大弥がその人の影を踏むことで
チェスの駒が壊れて戻ってくるもよう。
でも、日の光や照明の方向など、全て覚えて把握していると話す大弥。
簡単には定助の影を踏んでくれそうにありません。
定助がそんな苦労をしているとき、康穂は自宅に戻ります。
自宅には、キスマークをつけた女性が横たわっています。
酒瓶も転がっています。
驚愕、康穂の母親はどうもよろしくない女性のようです。
康一くんの家庭はすごく幸せそうでしたが、
対照的にあまり幸せではない家庭・・・?
あたしだって、自分が何者かわからないッ!
これはどういう意味なんでしょう?
もしかすると、父親が誰かわからない、というような出生ということなんでしょうか?
だからこそ定助に親身になってくれていたのかもしれません。
みんなの家族協会、というところから康穂宛ての郵便物が。
どうやら遺体で発見された吉良吉影と定助のDNA検査を依頼していて、
その結果が届いたようなのですが・・・
その結果は、95.8%の確率で同一人物。
どういうことだ!?
やはり、定助は吉良吉影が何らかの形で変化した存在なのか?
謎は深まるばかりです。
そして、康穂は定助が気づいたように、吉良吉影の手にあるマークに気がつきます。
東方家の中で見たことがあるあのマーク。
康穂も定助、吉良、東方には何か秘密があることに気がついた・・・?
一方、定助も大弥に自分の影を踏ませるべく、静かに奮戦します。
電灯のスイッチ音を奪って、さりげなく消して明かりの方向を変えて・・・
しかし、それに気がつく大弥。
さすが異常な女。
明かりの方向を全てを記憶して把握している、というのは嘘ではなかった。
もし、定助が小細工したことがバレたら・・・?
(;´-`)ひぃぃぃー。
さて、どーなる!?ってところで、次回へつづく。
それにしても、定助のソフト&ウェット。
何かひとつを奪う能力なら、定助側も大弥の記憶を一時的に奪えないものでしょうか。
それなら簡単に影を踏ませることも・・・!
(第9話につづく)