野生の味
2007年 11月 20日
某居酒屋のメニューにあったもので。
味の感想としては、
「ん~…ちょっと固めの鶏肉?」
って感じでした。
んで、先日食べてみたもの。
それは…。
熊。
先日、友人と一緒に津軽の名峰、岩木山の方に行きまして、
某食事処に入ってみたところ、メニューにあったので注文してみました。
熊なべ。
あまりおいしくないであろうことはわかってましたが、
話のネタに、ということで友人と共にチャレンジ。
お店のひとも
「正直、クセがありますが…」
と言っていたのが印象的。
で、注文する前に聞いてみました。
僕:「あの~、熊なべの熊は、どこで獲れた熊なんですか?」
店員:「あ、この近辺で獲れたものになります~。」
おぉう!地元産ですよッ。
岩木のお山には熊さんが住んでいるのです。
実際、「○○地区で熊の目撃情報がありました」というのは、
この辺ではよく聞く話。
やはり地元の熊だったか、とドキドキして待っていると…。
来ました。
思ったより小さい鍋。
ちょっとした鍋焼きうどんくらいの量に見えます。
えー、小生、何だかあまりフタを開けたくない気分でありますッ(笑)。
友人とともに恐る恐る開けてみると…
…まぁ、見た目はフツーですね…。
ニオイも別にヘンなニオイはしない…かな?
さっそく小鉢に取り分けて…実食!
まず、スープをひとくち…。
ちびっ。
…うぐぉ。
口内に拡がる野性味溢れる味。
そのまま鼻を突き抜けていく野生の香り。
どんな味なの?どんなニオイ?と聞かれると
熊の味、熊のニオイ
としか答えられないような、今まで味わったことのない味。
うまいのか、まずいのかと聞かれると返答は難しい。
クセは確かにある。
でも決して「オェ!」となるほどマズイわけでもない。
しかしながら「ウマィ!」というほどウマイわけでもない。
しかし、まだスープの段階。
ここでひるむわけにはいかぬ。
退かぬ。媚びぬ。省みぬ。
どうも味そのものよりも先入観で負けてる気がします。
「うわぁ…熊だよ…コレ…。」
という気分に負けてる。
精神的にやられてる。
アヴドゥル!イギー!俺に勇気をくれッ!
というわけで、いよいよ肉本体。
意を決してパクリッ!
もぐもぐ…。
あれ?思ったほど熊っぽくない…かな。
確かにじっくり噛むと、例の熊味と熊臭がするものの、
肉そのものに思ったほどのクセは感じませんでした。
スープにエキスが移ってしまったのかもしれません。
どっちにしろ、正直なところ
お腹いっぱい、胸いっぱい。
もう熊味わかったんで、いいです、という感じでしたが、
頼んだ手前、ひとくち食べて残すというのも腰抜けなお話。
とりあえず盛った分は完食。
ぐぷー。
鍋に少々残った分は、友人が食べました。
実に男らしい。
そこにシビれる、あこがれるゥ。
いやー、食べた食べたよ、熊。
まとめとしては、
思ったほどマズくはなかったけど、
別にウマイもんでもないですな!
って感じ。
みなさんも機会があれば是非。
…あまりそんな機会は無いと思いますけど(笑)。