おじいさんのあいさつ
2007年 05月 17日
奥さんが以前、病院に勤めていたときのお話。
病院ってのは、ひとつやふたつ怪談めいたことがあるもんです。
詳しい説明は省きますが、奥さんが勤めていた病院には、
ある治療の機械が置いてありました。
その機械は簡単にホイホイ使えるようなものではなく、
使うひとを記録しておくためにも、
個人カードみたいなのが個人個人にありまして、
そのカードをカードリーダーに通して
はじめてその機械を使うことができるものです。
つまり、そのカードを通さないと動かないので、
持ってないひとは当然ながら使えませんし、
逆に言えば、残った記録を見れば
誰が、そして何人この機械をその日に使ったのかわかります。
そして、治療でその機械を使うために
いつも通院していたあるおじいさんがいました。
そのおじいさんは近所のひとで、
頻繁に来ていたようなのですが、
ある日お亡くなりになったのです。
それからしばらくしてからのこと。
奥さんたちスタッフは、その機械の記録と、
病院の通院記録を照合する作業をしていました。
するとおかしなことに気が付きました。
ある日だけ記録と実際に来たはずのひとの人数と合いません。
機械の記録上、ひとり多いのです。
おかしいねー、と言いながら誰の分の数字が合わないのか
確かめてみると、あの亡くなったおじいさん。
「あら、○○さんの分だわ。」
「なんで合わないのかしら。」
「おかしいわねー。」
そんなことを話しながら不思議に思っていると
誰かが言いました。
「あれ…この日、○○さん亡くなった日じゃない?」
そのとき奥さんたちは戦慄しました。
どういうことかはわからないけど、
人数が合わない原因は、その亡くなったおじいさんの分。
しかも、機械の記録に残った時間は、
ちょうどそのおじいさんが
亡くなった頃の時間帯だったのです。
「いつも来てたもんね…。」
「あいさつに来たのかもね?」
結局原因は不明。
単なる偶然かもしれません。
でも、事実は事実。
不思議なこともあるもんですね。
電気(機械)を操り易いという話を聞いた事がありますが、
おじいさんにとって
病院に来る事とその機械で治療する事が
人生の最後の時間で
とても大きな位置を占めていたんでしょうねぇ。
何にしろ、挨拶に来た事が皆に分かってもらえて
満足しておられるんじゃないでしょうか。(´人`)
機械と言えば、会社で使っているおいら専用PCが壊れまして・・・
現在鋭意修理中であります。
OSも入れ替えて、アプリも入れて・・・Core2Duo入れて・・・
メモリは2GBと。
あれ?なぜか中身が変わってますよ??
クックック(悪笑)
ってことでメールのお返事はもう少々お待ちください♪