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オタクリーマン“DiO”の奇妙な日常


by dio-w21
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おじいさんのあいさつ

プチミステリー。

奥さんが以前、病院に勤めていたときのお話。
病院ってのは、ひとつやふたつ怪談めいたことがあるもんです。

詳しい説明は省きますが、奥さんが勤めていた病院には、
ある治療の機械が置いてありました。

その機械は簡単にホイホイ使えるようなものではなく、
使うひとを記録しておくためにも、
個人カードみたいなのが個人個人にありまして、
そのカードをカードリーダーに通して
はじめてその機械を使うことができるものです。

つまり、そのカードを通さないと動かないので、
持ってないひとは当然ながら使えませんし、
逆に言えば、残った記録を見れば
誰が、そして何人この機械をその日に使ったのかわかります。

そして、治療でその機械を使うために
いつも通院していたあるおじいさんがいました。

そのおじいさんは近所のひとで、
頻繁に来ていたようなのですが、
ある日お亡くなりになったのです。



それからしばらくしてからのこと。



奥さんたちスタッフは、その機械の記録と、
病院の通院記録を照合する作業をしていました。

するとおかしなことに気が付きました。

ある日だけ記録と実際に来たはずのひとの人数と合いません。
機械の記録上、ひとり多いのです。

おかしいねー、と言いながら誰の分の数字が合わないのか
確かめてみると、あの亡くなったおじいさん。

「あら、○○さんの分だわ。」

「なんで合わないのかしら。」

「おかしいわねー。」

そんなことを話しながら不思議に思っていると
誰かが言いました。









「あれ…この日、○○さん亡くなった日じゃない?」








そのとき奥さんたちは戦慄しました。
どういうことかはわからないけど、
人数が合わない原因は、その亡くなったおじいさんの分。

しかも、機械の記録に残った時間は、
ちょうどそのおじいさんが
亡くなった頃の時間帯だったのです。


「いつも来てたもんね…。」

「あいさつに来たのかもね?」

結局原因は不明。
単なる偶然かもしれません。

でも、事実は事実。

不思議なこともあるもんですね。
Commented by えく at 2007-05-18 09:44 x
霊は電気に近い存在なので、
電気(機械)を操り易いという話を聞いた事がありますが、
おじいさんにとって
病院に来る事とその機械で治療する事が
人生の最後の時間で
とても大きな位置を占めていたんでしょうねぇ。
何にしろ、挨拶に来た事が皆に分かってもらえて
満足しておられるんじゃないでしょうか。(´人`)
Commented by ぷれたん at 2007-05-18 11:55 x
おそろしやおそろしや・・・(がくぶる)

機械と言えば、会社で使っているおいら専用PCが壊れまして・・・
現在鋭意修理中であります。

OSも入れ替えて、アプリも入れて・・・Core2Duo入れて・・・
メモリは2GBと。
あれ?なぜか中身が変わってますよ??
クックック(悪笑)

ってことでメールのお返事はもう少々お待ちください♪
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by dio-w21 | 2007-05-17 21:32 | 少し不思議なor怖いお話 | Comments(2)