受験物語その後3『バルス!』
2005年 02月 15日
今日は(今日も)ちょっと長いです。すみません。
10月まで大学に来るなってアンタ。
まだ3月ですよ!?半年間何をしろと!?
ってか10月になったところで週に1コだけ!?
こんな異常なことが許されていいんですかっ!?
誰が考えたんだこんなバカシステム!!
その日の夜、母さんと妹がやってきました。
完全うかれムード。
そりゃそうです。
落ちると思ってたら受かったのだし、
母さんにしてみれば浪人続きの息子も片付き、
妹も合格となれば肩の荷も降りたというもの。
言えない。とてもじゃないけど言えない。
もうちょっと時を見てからじゃないと。
ああ、この暖かい雰囲気が逆にツライ。
無理矢理笑顔を作ってでも今日は何とかしのがなくては。
でも母さんはうかれながら言いました。
母:「アンタ、今日は成績表の日でしょ?」
(゚Д゚;)うへぇ。なんで知ってるんですか。
(僕が何かの機会に話したんでしょうけど)
母:「( ´-`)アンタ、成績悪すぎて留年ってことはないわよね?
うふふふ。なんてね。」
(゚Д゚;)ぁぁぁぁああ───────────────。
それは冗談ですよね?
笑うところですよね?
わかってるんですお母様。
でも今の僕にはその冗談を受け止める力はないんです。
硬直。ただただ硬直。
流れる汗。何も言えず固まる僕。
こういうときって何て答えたらいいんデスカ?
「まさかー。あははは。」って言ってもあとでバレるよ?
「実はそうなんだ、てへっ♪」なんてますます言えない。
でも言わなきゃ。いつか言うことなんだから。
言うんだッ。今ッ。
みんな、オラにほんのちょっぴりずつでいいから勇気をくれー。
そして、腹から搾り出すように小さい声で出た言葉。
僕:「(-_-;)……うん。」
母:「( ´-`)え?」
僕:「(-_-;)・・・実はそうなんだ。」
母:「(;´-`)ぇえ?」
妹:「(;・ω・)は?」
僕:「(-_-;)・・・留年なんだ。」
母:「(;゚―゚)・・・?」
妹:「(;・▽・)・・・!?」
僕:「(-_-;)・・・いや、ホントのホントに留年なんだ。」
母:「(;゚Д゚)」
妹:「(;・▽・)」
固まる空気。
凍りつく空間。
確かに僕はこの時空気が凍りつくのを感じました。
見て!さっきまではあんなに賑やかだった空間がこんなに寒い!!
あれ?なんか時間止まってます?
時間と空気って凍って固まることってあるんですネ!
みんな!メモっとけ!
長い沈黙。
ああ、なんだろコレ。どうしてこんなことになってるの?
今すぐ走って逃げ出したい。
今すぐ「バルス!」と唱えたい。
どこか遠くに行って布団をかぶって今すぐ寝たい。
アレ、これはもしかして夢?
そうだ、きっと起きたら「なんだ、夢か・・・」と笑えるに違いない!
あははははは。
後日、妹が語るには、
あの時ほどお兄ちゃんを気の毒に思ったことはないそうです。
僕だってこんな経験は後にも先にもコレだけです。
僕の人生の中でも「今すぐ死んでしまいたい瞬間ランキング」では
群を抜いて第1位にランクインです。
母:「(;`ω´)ど、どういうことっ!?」
しどろもどろになりつつ、理由を話す僕。
結局は理不尽な自体に巻き込まれたということで
特にお咎めというかお叱りはなかったのですが、
逆にそれがツライ。
その同情がイタイ。ああ、目から水が出てきたよ?
まぁ、そんなこんなで妹と同級生。同じ講義も受けましたとも!
それでそこからの留年の期間がまた波乱万丈な期間だったのですが、
そのお話はまた次の機会にでも・・・。
でも浪人と留年は後悔はしていません。
むしろよかったとすら思っています。
学生時代を長く過ごせましたし、
他の人には経験できないことを沢山経験できたと思います。
人間万事塞翁が馬。
これらの挫折なくして今の僕はないのです。
( ´-`) たぶん。
一気に読みました。
面白かったですw
人の不幸は蜜の味?(ぉ
..2005/02/15(Tue) 17:11
結局キャミさんはア○だということですな。
中学受験に合格した僕にとっては身近な話ですが・・・
しかしT京大学を目指している僕には、
あまり関係ないですかな(≧ω≦)b
しかし、その色々な負の経験が天使の羽となり、
きちこさんという奥さんがいる今があるんだとしたら
年金を一生懸命納めて、今は年金暮らしで
海外でゆうゆうと生活している勝ち組おじぃさん
みたいなものでしょうか?
..2005/02/16(Wed) 12:59