噛んだッ!しねィ!!
2006年 12月 06日
参考までに特徴を箇条書きしますと
○歯切れの悪い硬さ
○繊維質の筋張った感触
○どちらかというと、味覚よりも触感のこと
○野菜が古くなって熟れ過ぎの(繊維が粗い)状態
○味覚でいうなら、えぐ味,苦味といった感覚が近い
○水菜は「しわい」
○春菊はホウレン草よりも「しわい」
○人参の葉は大根の葉よりも「しわい」
○大根が熟れ過ぎると「しわく」なる
○安い肉は松坂牛よりも「しわい」
○輸入肉は国産牛より「しわい」肉が多い。
○ちなみに「しわい」というより「しうぇー」と発音する。
恐らくこの「しわい」という言葉は津軽弁で言う「しない」に近いかと。
やはり「しわい」が実際の発音上は「しうぇー」と会話に登場するように
津軽弁の「しない」は会話では「しねぇー」と言います。
(死ねぇーではないですよ?)
この「しない」ですが、なかなか噛み切れないようなものに使います。
少なくても僕は、主にお肉を食べるときに使います。
例えば噛んでも噛んでもスジが残ってしまうようなお肉のとき。
使用例 :「このにぐ、なンか 『しねぇー』ナ。ガムだけんた。」
標準語訳:「この肉、なんか「しない」ね。ガムみたいだ。」
あとは、野沢菜とかを食べてて、繊維質が多すぎて
噛んでも噛んでも口から無くならないときも使えます。
普通の野沢菜は、「しなく」ありません。
僕の感覚ですと、
春菊はホウレン草よりも「しない」
かもしれませんが、あまりこういう比較で使いません。
確かに春菊はホウレン草と比べて、より「しない」かもしれませんが、
春菊自体がよほど噛み切れないくらい繊維質が多い粗悪なモノでない限りは、
春菊そのものは基本的に「しなく」ないので、あまり使えないような気がします。
「しわい」は感覚としての純粋な意味だけのようで、
「しない」は感覚としては更にネガティブな要素を多く持つ感じ?
書いてて何だかよくわからなくなってきました(笑)。
でも、思うことはこの二つの言葉は、
語源は同じところにあるような気がするということです。
もしかすると同じ古語から派生したことばなのかもしれません。
それがどんなことばなのかはわかりませんけどね。
使用例を見ると「しわい」に近いね。
たしかに、「しわい」も比較ではあまり使わない。
あれは形容詞として、どういう感覚のときに使う
のかを、分かり易くしようとした例で、日常会話
では出ないかな。俺は比較で使うこともあるけれど。
まぁ、キャミィと使いどころが違うだけで、実際は
同じ意味かもしれない。
俺の用法が正確でないのかも。
近い意味だが、悪い意味でしか使わない単語
というのは、あるね。
「修正」と「改竄」とか。
「しわい」も良い意味では使わない。